SCP-6113――救いは、なぜ収容されたのか

SCP資料
司書
司書

ようこそ、深夜資料室へ。

もし。

人生で一番苦しい時に。

誰かが現れたら。

そして。

「大丈夫だよ」

と言ってくれたら。

あなたはその人を信じますか。

今夜の資料はSCP-6113。

救いについての記録です。

SCP概要

そうめん
そうめん

救いって、SCPっぽくないな。

司書
司書

ええ。

司書
司書

だからこそ、この作品は少し特殊です。

SCP-6113は、

苦しみを抱えた人々の前に現れる異常現象です。

対象者の前には、

親しい人物によく似た存在が現れます。

その存在は脅しません。

襲いません。

ただ話を聞きます。

そして。

ある場所へ導きます。

その先にあるのは、

静かな湖です。

特別な場所には見えません。

ですが。

その湖には異常な性質がありました。

水面へ映った姿は、

対象者が本来望んでいた姿へ変化します。

そうめん
そうめん

つまり救われるのか。

司書
司書

少なくとも、多くの対象者はそう語っています。

助けられた人々

SCP-6113の記録には、

様々な証言が残されています。

自分を受け入れられなかった人。

将来に希望を持てなかった人。

孤独を抱えていた人。

彼らは湖へ辿り着きます。

そして。

人生を取り戻したと語ります。

もちろん。

全ての問題が消えるわけではありません。

ですが。

少なくとも彼らは、

前へ進む力を得ていました。

そうめん
そうめん

いい話じゃないか。

財団

司書
司書

ですが、ここからがこの作品の本題です。

財団はSCP-6113を発見します。

調査します。

記録します。

そして。

収容を開始します。

そうめん
そうめん

え?

救いは異常だった

財団の判断は単純です。

説明出来ない。

再現出来ない。

身体を変化させる。

だから異常。

だから管理対象。

財団の立場から見れば、

それは自然な判断でした。

ですが。

問題があります。

SCP-6113は人を傷付けていません。

誰かを襲ってもいません。

むしろ。

助けていました。

そうめん
そうめん

じゃあ何で収容するんだ。

司書
司書

それが財団だからです。

本当に怖いのは何だったのか

そうめん
そうめん

6113か?

司書
司書

分かりません。

そうめん
そうめん

財団か?

司書
司書

それも分かりません。

SCP-6113は珍しい作品です。

怪物を恐れる話ではありません。

異常現象を恐れる話でもありません。

救いを収容する話です。

だから読者は悩みます。

財団は正しかったのか。

SCP-6113は正しかったのか。

その答えは示されません。

まとめ

SCP-6113は、

苦しみを抱えた人々を湖へ導く異常現象です。

そこで起きる出来事は、

多くの人にとって救いでした。

ですが。

財団はそれを異常として扱います。

収容します。

守るために。

あるいは。

管理するために。

だからこそ。

SCP-6113は今も多くの読者の心に残り続けているのです。

司書
司書

今夜の記録はここまでです。

また次の資料でお会いしましょう。

出典

作品名:SCP-6113 – Temporary Reflections

著者:Dr Asteria

原文:SCP Foundation

SCP-6113 – SCP Foundation
The SCP Foundation's 'top-secret' archives, declassified for your enjoyment.

ライセンス

本記事は、SCP Foundation掲載作品「SCP-6113 – Temporary Reflections」(著者:Dr Asteria)をもとにした解説記事です。

原作はCC BY-SA 3.0ライセンスのもとで公開されています。

おまけ

そうめん
そうめん

財団は間違ってたと思うか?

司書
司書

分かりません。

司書
司書

ですが、救われた人がいたことだけは事実です。

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