
ようこそ、深夜資料室へ。
夢を見ることはありますか。
目が覚めれば忘れてしまう夢。
意味のない夢。
ですが。
もし同じ夢を何度も見たら。
そして。
その夢が少しずつ続きを見せてきたら。
今夜の資料はSCP-3007。
ある夢についての記録です。
SCP概要

夢のSCPか?

ええ。
SCP-3007は、
世界中で発生する異常現象です。
対象者は、
奇妙な夢を見るようになります。
その夢の中に現れるのは、
広大な異世界。
巨大な塔。
崩れた都市。
果ての見えない構造物。
そして。
そこには誰もいません。
夢の世界
夢は一度で終わりません。
翌日も。
その次の日も。
同じ世界が現れます。
対象者は少しずつ探索を進めます。
新しい建物。
新しい場所。
新しい発見。
夢でありながら、
そこには確かな連続性がありました。

夢なのに続きがあるのか。

だから財団も調査を始めました。
終わらない探索
探索が進むにつれ、
世界の輪郭が見えてきます。
文明の痕跡。
巨大な建築物。
崩壊した都市。
そこには、
かつて何かが存在していたことだけは分かります。
ですが。
それが何だったのかは分かりません。
探索者達は記録を集めます。
観察を続けます。
それでも。
答えは見えてきません。
壁画
探索の中で、
対象者達は巨大な壁画を発見します。
そこには奇妙な物語が描かれていました。
青い存在。
赤い存在。
文明。
変化。
崩壊。
何かを語っているように見える。
ですが。
何を語っているのかは分かりません。

解読出来なかったのか?

ええ。

むしろ解読するほど分からなくなっていきました。
赤と青
財団は考えます。
赤とは何か。
青とは何か。
この世界に何が起きたのか。
様々な仮説が生まれました。
ですが。
どれも決定的な証拠にはなりません。
情報は増える。
考察も増える。
なのに。
答えだけが見つからない。
財団が分からなかったこと
財団は数多くの異常存在を収容してきました。
危険な怪物。
異世界。
終末。
ですが。
SCP-3007は少し違いました。
世界を見た。
記録も見た。
壁画も見た。
それでも。
何が起きたのか説明出来ない。

結局、何だったんだ。

分かりません。
本当に怖いのは何だったのか

赤い存在か?

かもしれません。

青い存在か?

それも分かりません。
SCP-3007の恐ろしさは、
怪物ではありません。
夢でもありません。
理解出来ないことです。
答えへ近付いたと思うたび、
また遠ざかる。
調べれば調べるほど、
分からなくなる。
だからこそ。
SCP-3007は今も多くの読者を惹き付け続けているのです。
まとめ
SCP-3007は、
人々に同じ夢を見せる異常現象です。
夢の中には、
荒廃した世界が存在していました。
そして。
そこには数多くの記録が残されていました。
ですが。
その意味は最後まで分かりません。
答えへ近付くほど、
答えは遠ざかる。
それこそが、
SCP-3007という記録の不気味さなのかもしれません。

今夜の記録はここまでです。
また次の資料でお会いしましょう。
出典
作品名:SCP-3007 – A World of Two Artists
著者:Mortos
原文:SCP Foundation
ライセンス
本記事は、SCP Foundation掲載作品「SCP-3007 – A World of Two Artists」(著者:Mortos)をもとにした解説記事です。
原作はCC BY-SA 3.0ライセンスのもとで公開されています。
おまけ

じゃあ結局、答えは無いのか。

あるのかもしれません。

ただ、私達はまだ辿り着けていないだけです。



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