SCP-2718――死ぬことより恐ろしいことがある

SCP資料
司書
司書

ようこそ、深夜資料室へ。

人類は昔から死後の世界を想像してきました。

天国。

地獄。

輪廻転生。

あるいは何もない無。

答えは誰にも分かりません。

だからこそ人は想像します。

ですが、もし誰かが死んだ後に見たものを持ち帰ったらどうでしょう。

今夜の資料はSCP-2718。

財団最高評議会の一員が残した記録です。

そしてその記録は、

怪物でも世界滅亡でもなく、

たった一つの証言だけで財団上層部を恐怖させました。

そうめん
そうめん

財団の偉い人たちって、毎日もっとヤバいもの見てそうだけど。

司書
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だからこそ異常なのです。

彼らは怪物ではなく、

ある情報そのものを恐れました。

SCP概要

司書
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SCP-2718は少し変わったSCPです。

巨大な怪物でもなければ危険な物体でもありません。

始まりは、ある人物の死でした。

財団最高評議会の一員、O5-11。

彼は死亡し、その後、異常技術によって蘇生されます。

本来なら、それで終わるはずでした。

ですが彼は蘇生後、

死の間に体験したことを語り始めます。

そして、その証言は財団上層部を混乱へ陥れることになります。

そうめん
そうめん

死後の世界を見てきたってこと?

司書
司書

そのはずです。

ですが会議記録を読むと、奇妙なことが起きています。

誰もが内容を聞きたがっている。

しかし同時に、

誰もが続きを聞きたくないのです。

財団上層部を震え上がらせた証言

司書
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会議は徐々に異様な空気へ変わっていきます。

ある評議会メンバーは内容を否定しました。

ある者は激怒しました。

ある者は話題を変えようとしました。

ですがO5-11は語るのをやめません。

まるで、

聞いてもらわなければならないかのように。

そうめん
そうめん

そこまで言われると逆に気になるな。

司書
司書

ええ。

評議会も同じでした。

そして彼らは知ることになります。

自分たちが聞きたくなかった理由を。

死後、何が起きたのか

司書
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最初、O5-11の話はあまりにも単純でした。

死んだ。

だが終わらなかった。

それだけです。

そうめん
そうめん

……終わらなかった?

司書
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意識は消えなかった。

何も見えない。

何も動かせない。

それでも意識だけが残り続ける。

最初は理解できません。

ですが彼は続けます。

肉体が腐敗していく感覚があった。

神経が崩れていく感覚があった。

時間が過ぎる感覚があった。

それらすべてを感じ続けた。

そうめん
そうめん

待って。

死んでるんだよね?

司書
司書

ええ。

ですが終わらないのです。

骨になっても。

塵になっても。

時間の感覚が壊れても。

苦痛だけが続く。

もし彼の証言が真実なら、

死は終わりではありません。

むしろ、

終わりが失われる瞬間なのです。

なぜ財団は戦わなかったのか

司書
司書

財団は未知を収容する組織です。

危険な存在を封じ込める組織です。

世界を滅ぼす怪物ですら管理してきました。

ですが2718には、それができません。

収容できない。

封鎖できない。

破壊できない。

なぜなら対象が世界中の誰にでも関係する可能性があるからです。

そうめん
そうめん

つまり逃げ場がない。

司書
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その通りです。

怪物なら逃げられます。

災害なら備えられます。

しかし死そのものから逃げることはできません。

だからこそ評議会は恐怖しました。

「知ること」が異常なのかもしれない

司書
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ですが2718には、もう一つの恐怖があります。

会議が進むにつれ、一部の評議会メンバーは別の可能性を考え始めます。

本当に異常なのは死後世界なのか。

それとも、

この情報を知ったこと自体が異常なのではないか。

そうめん
そうめん

どういうこと?

司書
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もしこの知識そのものに異常性があるなら。

もし知った瞬間から運命が決まるのだとしたら。

恐れるべきは死後世界ではなく、

情報そのものになります。

作中では最後まで答えは示されません。

ですが、その疑問は読者の中にも残り続けます。

なぜSCP-2718は忘れられないのか

司書
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ここで考えてみてください。

財団は未知を追う組織です。

世界の謎を解明する組織です。

そんな彼らが2718に対して選んだのは、

研究でもありません。

調査でもありません。

対抗策の開発でもありません。

忘却でした。

記憶処理。

情報封鎖。

そして可能な限り知る者を減らすこと。

そうめん
そうめん

答えを探すのをやめたの?

司書
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違います。

答えを知ることそのものを恐れたのです。

それが2718の異常性を最もよく表しています。

まとめ

司書
司書

SCP-2718は怪物の物語ではありません。

死後世界の説明書でもありません。

それは、

「知ってしまった後では元に戻れない情報」

の物語です。

死は終わりなのか。

それとも始まりなのか。

作中は最後まで断定しません。

ですが一つだけ確かなことがあります。

世界中の異常存在と向き合ってきた財団最高評議会でさえ、

この記録を忘れようとした。

本当に恐ろしいのは死後の世界ではありません。

それを知ってしまったことなのかもしれません。

司書
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今夜の記録はここまでです。

また次の資料でお会いしましょう。

出典

作品名:SCP-2718 “What Happens After”
作者:Michael Atreus

原典:
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-2718

ライセンス

本記事は SCP Foundation の作品
「SCP-2718 “What Happens After”」
(著者:Michael Atreus)
を元に執筆しています。

原作:
https://scp-wiki.wikidot.com/scp-2718

SCP Foundation:
https://scp-wiki.wikidot.com/

ライセンス:
CC BY-SA 3.0
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/

そうめん
そうめん

司書はどう思う?

司書
司書

私は、その答えを知りたいとは思いません。

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