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怪異記録

リゾートバイト――旅館の二階で育っていたもの

司書ようこそ、深夜資料室へ。今夜の記録は、インターネット怪談の中でも特に有名な長編作品です。タイトルは――「リゾートバイト」。この怪談を語る人の多くは、決まってこう言います。「一番怖かったのは怪物じゃない」と。確かに、この物語には異形の存在...
怪異記録

くねくね――「分かった。でも分からない方がいい」の意味

司書ようこそ、深夜資料室へ。怪談には二種類あります。正体が分かる怪談。そして、正体が分からない怪談です。今夜の記録は後者。最後まで読んでも、結局それが何だったのか分かりません。ですが、だからこそ忘れられない。今夜の資料は――くねくね。ネット...
怪異記録

猿夢――夢の続きが始まった時、本当の恐怖が始まる

司書ようこそ、深夜資料室へ。夢は目覚めれば終わります。どれほど恐ろしい夢でも。どれほど鮮明な夢でも。朝になれば現実へ戻る。それが普通です。ですが今夜の記録は違います。目覚めても終わらない。むしろ、続きを待っている。そんな悪夢の話です。今夜の...
怪異記録

八尺様――なぜ「ぽぽぽ」だけで恐ろしいのか

司書ようこそ、深夜資料室へ。今夜収蔵するのは、怪異記録の中でも特に有名な存在です。白い服。異様な長身。遠くから聞こえる、「ぽぽぽ」という声。姿を見た者を狙い、子供を連れていくと語られる怪異。今夜の記録は――八尺様。インターネット怪談の中でも...
怪異記録

きさらぎ駅――なぜ「存在しない駅」は20年以上語り継がれているのか

司書ようこそ、深夜資料室へ。今夜収蔵するのは、財団の記録ではありません。異常存在の報告書でもありません。それでもなお、多くの人が知り、恐れ、語り継いできた記録です。その駅は地図に載っていません。時刻表にも存在しません。それなのに、辿り着いた...
司書の記録

司書の記録 No.001返却された本

【司書の記録 No.001】本日、一冊の本が返却された。貸出日は1983年6月17日。利用者名は空欄。住所も記録されていない。不思議なことではない。この資料室では時々あることだ。ただ一つ気になる点があった。返却印だけが新しい。まるで今日押さ...
奇妙な記録

死んでから愛されても、それは愛なのか――SCP-1787-JP「ただあなたの傍に咲く」

一人の女性の周囲に、青い花が咲く。芽が現れてから開花までは、ほんのわずかな時間。花は青いバラを思わせる姿をして、ラベンダーに似た香りを放つ。だが、奇妙な性質がある。女性本人がその花を視認すると、花は枯れてしまう。近づいても同じだ。だから花は...
奇妙な記録

終末が少しずつ近づくなら、人はいつ日常を諦めるのか――SCP-3649と空を覆う雲

世界の終わりには、派手なイメージがある。巨大な隕石。核戦争。未知の怪物。ある日突然、それまでの日常が破壊される。だが。終末がもっと遅かったらどうだろう。今日も会社へ行ける。店も開いている。電気もつく。家族と夕食も食べられる。ただ一つ。昨日よ...
奇妙な記録

誰にも知られなくても、その行為に意味はあるのか――SCP-1983と「名もなき英雄」

英雄には、名前がある。歴史に残る人物。大勢を救った消防士。戦場から仲間を連れ帰った兵士。命を懸けて誰かを守った人。私たちは、その行為を知ることで彼らを英雄と呼ぶ。では。誰も見ていなかったら。拍手もない。帰還もない。自分の行為が成功したのか確...
奇妙な記録

「世界で一番の宝物」は、いつまで宝物でいられるのか――SCP-120-JPと変わっていく価値

子どもの頃、世界で一番大切だったもの。ぬいぐるみ。石ころ。カード。海岸で拾った貝殻。大人から見れば、ほとんど価値がないものだったかもしれない。それでも子どもにとっては、本物の宝物だった。枕元に置く。話しかける。外へ出かけるときにも持っていく...