
ようこそ、深夜資料室へ。
映画を見ている時。
小説を読んでいる時。
ゲームを遊んでいる時。
こんなことを考えたことはありますか。
もし。
物語の途中に、
全く関係ない誰かが入り込んできたら。
その物語はどうなるのでしょうか。
今夜の資料はSCP-399-JP。
「胡蝶の夢」の記録です。
SCP概要
SCP-399-JPは、
様々な創作物へ出現する武装集団です。
映画。
小説。
ゲーム。
漫画。
作品の種類は関係ありません。
彼らは突然現れます。
そして。
物語を書き換えます。

なんだそれ。
作者からしたら最悪だな。
頑張って作った話に、知らない軍隊が乱入してくるんだろ?

ええ。
ですが、本当に問題なのはその後です。
物語は変わる
主人公が脱出する物語。
軍隊が現れる。
主人公は死ぬ。
平和な物語。
軍隊が現れる。
戦争が始まる。
彼らは。
自分達が存在する形へ、
物語そのものを書き換えます。
さらに。
作者や関係者の記憶まで変わる。
最初からそうだった。
誰も疑わなくなる。

いや怖ぇな。
作品を壊すだけじゃなくて、
記憶まで上書きされるのかよ。

だからこそ、
被害者は自分が被害に遭ったことすら気付けません。
現実への侵入
ですが。
本当に怖いのはここからです。
ある日。
銀行強盗事件が発生します。
現実の事件です。
映画ではありません。
小説でもありません。
ゲームでもありません。
ですが。
そこへ例の軍隊が現れます。
犯人を制圧する。
そして消える。

待て待て待て。
今まで創作の話だったよな?
なんで現実に出てくるんだよ。

財団も同じ疑問を抱きました。
逆じゃないか
ある研究員は、
一つの可能性を口にします。
今まで。
彼らは創作物へ現れると思われていました。
ですが。
もし逆だったら。
もし。
私達の世界が作品だったら。

おい。
その話やめろ。
急に怖くなるから。

ですが。
そう考えると辻褄が合ってしまうのです。
胡蝶の夢
中国の思想家、
荘子の話があります。
蝶になった夢を見た。
目が覚めた。
自分は蝶の夢を見た人間なのか。
人間の夢を見ている蝶なのか。
分からない。
それが胡蝶の夢です。
399-JPも同じです。
私達は現実を生きているのか。
それとも。
誰かが見ている物語の中にいるのか。
本当に怖いのは何だったのか
SCP-399-JPの恐ろしさは、
軍隊ではありません。
銃でもありません。
記憶改変でもありません。
現実そのものです。
私達は現実だと思っている。
ですが。
その証拠はどこにもありません。

なんか嫌な気分になってきた。
読まなきゃよかった。

それもまた、
この作品の狙いなのかもしれません。
まとめ
SCP-399-JPは、
創作物へ現れる武装集団の記録です。
ですが。
最後に読者へ問いを残します。
この世界は本当に現実なのか。
私達は本当に、
物語の外側にいるのか。
その答えは分かりません。
ですが。
今こうして読んでいるこの文章も、
誰かの物語かもしれないのです。

今夜の記録はここまでです。
また次の資料でお会いしましょう。
出典
作品名:SCP-399-JP – 胡蝶の夢
著者:Ikr_4185
原文:SCP Foundation JP
URL:https://scp-jp.wikidot.com/scp-399-jp
ライセンス
本記事は、SCP Foundation JP掲載作品「SCP-399-JP – 胡蝶の夢」(著者:Ikr_4185)をもとにした解説記事です。
原作はCC BY-SA 3.0ライセンスのもとで公開されています。
おまけ

なぁ。
今この会話も誰かに読まれてたりしないよな?

どうでしょう。



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