読後に眠れなくなるSCP5選

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司書
司書

ようこそ、深夜資料室へ。

ホラーには様々な種類があります。

怪物に追われる恐怖。

暗闇に潜む恐怖。

正体不明の存在への恐怖。

ですが今回扱う作品たちは少し違います。

読み終えた後に怖くなる。

布団へ入った後に思い出す。

そして、ふと考えてしまう。

「もし本当にそうだったら?」

今夜は、そんな作品たちを集めました。

深夜に読む場合は、どうか自己責任で。

SCP-087 ―― 階段の先には何がいるのか

SCP-087は、地下へと続く暗い階段です。

どれだけ降りても終わりは見えず、強力な照明すら十分に先を照らせません。探索記録では、被験者たちは深く降りるにつれて強い恐怖を訴えます。財団は階段の奥で説明不能な存在も確認しています。 

司書
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087の恐怖は怪物ではありません。

「答えが存在しないこと」です。

何がいるのか。

どこまで続くのか。

なぜ存在するのか。

最後まで分からない。

だからこそ想像が止まらなくなります。

そうめん
そうめん

階段降りるだけなのに怖いの意味分かんないんだけど……

読んでると自分も降りてる気分になるんだよな。

司書
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未知への恐怖。

087はその一点を極限まで磨き上げた作品です。

より詳しい探索記録やSCP黎明期を代表する名作となった理由は個別記事で解説します。

SCP-087――人は「終わりがないこと」を恐れる
司書ようこそ、深夜資料室へ。階段というものは、本来どこかへ辿り着くために存在します。上へ行くため。下へ行くため。別の階へ移動するため。ですが、もしその階段に終わりがなかったら。もしどれだけ降りても目的地へ辿り着けなかったら。今夜の資料は、S…

SCP-3001 ―― 赤い現実

研究者ロバート・スクラントンは実験事故によって、現実から切り離された異常空間へ取り残されます。

そこには空も地面もありません。

助けもありません。

彼は記録だけを残しながら、完全な孤独の中で存在し続けます。 

司書
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3001が恐ろしいのは怪異ではありません。

孤独です。

誰とも話せない。

誰にも届かない。

誰にも気付かれない。

それが何年も続く。

読後に残るのは恐怖よりも喪失感です。

そうめん
そうめん

怪物に襲われる方がまだマシかもしれない……

司書
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ええ。

だからこそ3001は今でも最高傑作の一つとして語られ続けています。

ロバート・スクラントンの物語と、あまりにも切ない結末については個別記事で詳しく扱います。

SCP-3001――世界から消えた男は、なぜ最後まで人間でいられたのか
司書ようこそ、深夜資料室へ。人は死を恐れます。ですが本当に恐ろしいのは、死そのものではないのかもしれません。誰にも知られず。誰にも見つけられず。誰にも覚えられないまま、世界から消えてしまうこと。今夜の資料はSCP-3001。通称『赤い現実』…

SCP-2718 ―― 死後に起こること

ある財団高官は死亡後に蘇生されます。

そして彼は「死んでいる間に経験したこと」を語り始めました。

その内容は財団上層部さえ動揺させるほどのものであり、しかも完全には否定できません。

そこから事態は異常な方向へ進んでいきます。

司書
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2718が恐ろしいのは死後世界ではありません。

死そのものです。

人は死を知らないから平静でいられます。

しかし、

もし死後を知ってしまったら。

2718はその問いを真正面から突き付けてきます。

そうめん
そうめん

これ読んだ後だけは死について考えたくなくなるな……

司書
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そして作品は最後まで確かな答えを与えません。

だからこそ読後も頭から離れないのです。

死後証言の詳細や情報災害としての構造は個別記事で解説します。

SCP-2718――死ぬことより恐ろしいことがある
司書ようこそ、深夜資料室へ。人類は昔から死後の世界を想像してきました。天国。地獄。輪廻転生。あるいは何もない無。答えは誰にも分かりません。だからこそ人は想像します。ですが、もし誰かが死んだ後に見たものを持ち帰ったらどうでしょう。今夜の資料は…

SCP-7179 ―― 永遠の一秒

7179で描かれる死後世界は、一見すると理想郷です。

快適な住居があります。

娯楽もあります。

苦痛もありません。

ですがそこには致命的な問題があります。

終わりが存在しないのです。

永遠に。いつまでも。 

司書
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7179の恐怖は永遠です。

人は死を恐れます。

しかし本当に恐ろしいのは、

終わらないことかもしれません。

有限だからこそ人生に意味がある。

7179はその前提を静かに破壊していきます。

そうめん
そうめん

天国のはずなのに読後感が地獄なんだよな……

司書
司書

ええ。

そして最後の一文が、多くの読者を眠れなくさせました。

その意味については個別記事で掘り下げます。

SCP-7179――永遠の一秒が過ぎた
司書ようこそ、深夜資料室へ。もし願いが叶うなら。病気にならず。老いることもなく。飢えることもなく。好きなことだけをして生きられる。そんな世界を望む人もいるでしょう。では、もう一つ質問です。それが永遠に続くとしても、あなたは同じ答えを選びます…

SCP-3515 ―― 掘り続ける者

3515は一枚の木炭画です。

しかしその近くで眠った人物は、埋もれた空間の中へ迷い込みます。

脱出する方法はただ一つ。

掘ること。

前へ進むこと。

ですが進めば進むほど、恐ろしい真実へ近づいていきます。 

司書
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3515の恐怖は閉塞です。

努力している。

前へ進んでいる。

出口を目指している。

そのはずなのに、救いが見えない。

むしろ進むほど絶望が積み重なっていく。

そうめん
そうめん

怪物よりこういう話の方が後引くんだよな……

司書
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3515は人間の不安そのものを掘り起こす作品です。

静かな作品ですが、読後に残る重さは非常に強烈です。

実験記録の詳細やラストシーンの解釈は個別記事で解説します。

SCP-3515――帰りたい場所ほど遠くなる
司書ようこそ、深夜資料室へ。誰にでも帰りたい場所があります。生まれ育った家。昔住んでいた町。子供の頃の思い出。ですが人は知っています。どれほど懐かしくても、過去へ帰ることはできないと。今夜の資料はSCP-3515。それは、帰りたい場所へ辿り…

まとめ

司書
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今回紹介した5作品には共通点があります。

怪物が主役ではないことです。

087は未知。

3001は孤独。

2718は死。

7179は永遠。

3515は閉塞。

どれも人間が本能的に恐れているものばかりです。

だからこそ読後も残り続ける。

もし今夜眠れなくなったなら、それは作品が成功した証拠なのかもしれません。

それでは、また次の資料でお会いしましょう。

出典

ライセンス

本記事はSCP Foundationに掲載されている作品を紹介・解説するファンコンテンツです。

SCP Foundation
https://scp-wiki.wikidot.com/

掲載されているSCP作品は、クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0(CC BY-SA 3.0)の下で公開されています。

CC BY-SA 3.0
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja

そうめん
そうめん

司書。

今夜はどれが一番嫌だった?

司書
司書

私は2718ですね。

そうめん
そうめん

死後かぁ……

俺は7179かな。

永遠に残業させられる夢見そう。

司書
司書

財団より恐ろしい職場ですね。

そうめん
そうめん

それだけは収容してくれ。

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